平成26年度大学院歯学研究科学位記授与式
平成27年3月6日、愛知学院大学楠元校舎第2会議室にて「平成26年度大学院歯学研究科学位記授与式」に出席してまいりました。
学位記授与の後、佐藤学長の式辞、小出学院長、田中研究科長、金森研究科主任のご挨拶をいただきました。その後、学位記受領者論文博士号代表として、ご挨拶をさせていていただきました。
本日は諸先生方、教職員の皆様をはじめ多数の皆様のご臨席のもと、このような学位記授与式を催していただき一同、心より厚く御礼申し上げます。また、ただいまは佐藤学長、田中歯学部長より、ご懇篤なる激励のお言葉を賜りましたこと重ねて御礼申し上げます。
私たちは皆、自分自身の可能性を発揮するために自ら進んで学習し、研究し、新たな事実の発見と見識の深化を目指してまいりました。そして本日、様々な経験を経て、この授与式の場に集うことが可能となりました。この場に立てることを明確な願望の一つとしてまいりましたので感慨もひとしおとなっております。私自身は日常を臨床診療に従事する傍ら、画像診断分野および画像処理分野に興味を抱き、その探求に多くの時間を費やしてまいりました。
いままでの研究活動を振り返ってみますと決して順風満帆とはいかなかったと感じております。絶対的な知識不足、時間不足など何もかもが壁にぶつかることが多かったと認識しております。a苦痛ではなく、むしろ使命をもって楽しく研究を続けることができたのも、先生方をはじめ多くの方々の心しみるような励ましの言葉や、技術的な支援を継続していただいたことが最大の理由かと考えております。自ら決意し費やした思考、行動、時間は、私たちの客観性、論理性、合理性を研ぎ澄ます大きな要因となり、私たちに未来があることを実感させていただいたことに、ここに集まった者は誰もが感謝していると思います。
さて、現代社会におきましては、目覚ましくインターネット技術が発達した情報化社会になってまいりました。と同時に、広い世界に向けて発言や投稿をする際には、身につけておくべきマナー、身を守る術すべ、かつ、専門家としての自らを律する素養などを学び続ける必要性を感じております。哲学者のペレルマンは、「限られた人を相手とする言論は『説得』を目指すものであり、普遍的聴衆を相手とする言論は『確証』を目指すものである。」と述べています。
私達は今回、確実な証拠を示して真実を明らかにする論理的な考え方や、先生方の教えに従うだけではなく先生方の知識経験を頼りに「自分で考えること」を身につけさせていただいたことにより、多様な価値観や無数の解釈による様々な情報から本質的な捉え方を学ぶことを可能としました。それらは今後の研究活動において新しい事実の発見や、事実に対する建設的解釈をもつ原動力となり、各分野のリーダーシップとして次の時代を創造し繋げてゆく力になってゆくかと考えます。学問と真剣に向き合えた経験を誇りにして精一杯持てる力を発揮する所存でございます。
最後に、愛知学院大学の研究分野に携わらせていただき、素晴らしい環境の中で己を磨くことができたのも、ひとえに諸先生方や職員の皆様、先輩後輩方、友人、そして家族のおかげでございます。今日まで私達を支えて下さった方々に一同、心より御礼申し上げます。皆様の今後一層のご活躍ご健康と愛知学院大学のさらなる発展を祈念し答辞とさせていただきます。
平成27年3月6日
愛知学院大学歯学部歯科放射線学講座
吉田和史